日本商工会議所主催で全国の「商工会議所青年部」の会員(全会員数は3万人)を対象とした『YEGビジネスプランコンテスト』で市内在住の永桶裕明さん最高賞の「中小企業庁長官賞」を受賞しました。

 このコンテストは、全国で3万人いる各地の商工会議所青年部会員に対し、100人の限定で、ビジネスプランを募集したもので、永桶さんのプランはその最高峰に輝いたものです。

 永桶さんのプランは「木質廃材活用による新エネルギービジネスプラン(地域内循環型・木質バイオマスエネルギ−システム事業)」というものです。
 日本では、年間を通して建築作業などで多くの木質廃材がでます。通常、その廃材は埋立などで廃棄することになります。それらの廃棄される木質の廃材を、暖房など、様々なエネルギーに再活用し、環境にやさしい循環型の社会をつくっていこう、という提案です。
 
 現在日本は人間生活に必要なエネルギーの85%を化石燃料からとっています。化石燃料とは石油、石炭などのことで、地中に埋蔵されている有限な資源のことです。石油は永年プランクトンが高圧によって変化したもの、石炭は永年植物などが埋没して炭化したもの、といわれています。
 また、化石燃料は燃焼することで硫黄酸化物や窒素酸化物が発生して、大気汚染や酸性雨の主な原因となっているほか、二酸化炭素は地球温暖化の大きな原因となっています。
 世界的にも、これら化石燃料の有限性、環境問題解決の観点から、使用量の削減、化石燃料に頼らないエネルギーの確保が大きな課題となっています。
 そんな中で永桶さんは廃棄される木質廃材をエネルギーに再活用する循環型システムの提案を行い、それが認められた、という事です。

 永桶さんはすでに、雪の活用による冷房を導入したマンションを建て、やっかいものの雪を、人々が生活するために利用されるエネルギーに活用しようと取り組んでいるところです。

 今後は提案したプランの事業化を進めることになっています。
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