平成14年11月に「ラムサール条約」に登録された湿地、「宮島沼」のホームページが完成しました。
 内容は宮島沼の写真やビデオ動画、500万年前からの沼の歴史、沼周辺の動植物、30年間沼を見続けた「草野貞広氏」によるデータ、マガンの名前当てクイズや雁数えゲームなど、もりだくさん。
 また、今年の春のマガン飛来予想など、専門家によるページもみることができます。ぜひ一度世界でも貴重な沼、宮島沼の詳細をホームページでご覧下さい。アドレスはこちら→  http://www.city.bibai.hokkaido.jp/miyajimanuma/


2/3(火)北海道新聞朝刊空知版に掲載されました。


●「ラムサール条約」(正式名称:特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に係る条約)って?………
 湿地は太古の昔から人類にとって農業用水として利用したりしてきました。また、湿地、湿原、湖沼などは水系の流量調節を行い、水を浄化させるという、素晴らしい能力をもっています。
 そして水鳥にとっては重要な生息場所となっています。多様な生態系の保全や水質、水量の適切な管理を考えたとき、このような湿地の果たす役割の大きさに気付きます。

 大規模な埋立や干拓により地球規模で失われつつあるこれらの湿原、湿地の生態系を保全しようと1960年代から西ヨーロッパ、アフリカ、中近東を結ぶ渡り鳥のルートである周辺各国がイラクのラムサールという小さな町で条約を採択したのが始まりでした。
 第1回目の会議はわずか18カ国の参加だったということですが、現在は128ヶ国(2001年現在)で、日本は1980年に締約国となりました。

 締約国は湿地の保全を図っていくことが義務付けられます。

 さらに、ラムサール条約では湿地の「賢明(Wise)な利用(use)」を基本原則しています。湿地の生態系の自然財産を維持しえるような方法で、人類の利益のために持続的に利用すること、となっています。

 つまり、適正に管理された観光利用は、すばらしい自然を楽しむことや環境教育を学ぶことができる場を提供し、保護のための資金を生み出します。ですから、これらの湿地の観光利用を経済利潤の追求だけで、ゴミが増えたり、むやにみ道路を作って生態系を分断したりするのではなく、自然環境や生態系を壊すことなく適正に管理し(Wise)、利用していこう、(Use)という事です。(参考HP:世界自然保護基金HP)

 宮島沼のホームページではラムサール条約登録湿地の基本原則に則した「宮島沼保全活用計画(WiseUse)」が掲載されています。


●日本ではどんなところが登録されているの?……
 「釧路湿原」が第1号、続いて、「厚岸湖・別寒辺牛(あっけしこ・べかんべうし)湿原」、「霧多布(きりたっぷ)湿原」、「クッチャロ湖」、「ウトナイ湖」、「伊豆沼・内沼(宮城県)」、「佐潟(新潟県)」、「谷津干潟(千葉県)」、「片野鴨池(石川県)」、「琵琶湖(滋賀県)」、「漫湖(沖縄県)」、「藤前干潟(愛知県)」そして「宮島沼(北海道美唄市)」の13箇所です。(環境庁HPより)

 2003年4月14日現在、条約加盟国は136カ国、登録された湿地は、1,267箇所となっています。(新潟県佐潟HPより)

★美唄の観光名所HP紹介
アルテピアッツァ美唄−(彫刻と自然がマッチした癒しの空間)東明公園(桜、つつじの名所)国道12号線−(日本一直線道路)
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