この桜井邸は、昭和58年(1983)年11月25日、敷地とともに桜井省吾氏のご遺族の方々から美唄市に寄贈されたものです。
 敷地は、明治24(1891)年に設置された屯田騎兵隊給与地第7番の一角で、同年6月17日、兵庫県から移住した桜井良三氏とその家族が入地しました。
 良三氏は明治34年の沼貝村(現美唄市)屯田兵各隊解散後、本格的な農場経営にあたる一方、数多くの公職を歴任し、第2代・第3代美唄町長として自治行政も担当しました。その子息の省吾氏もまた農場経営を引きつぐ一方、第2次大戦後には第7代美唄町長、初代・2代・3代美唄市長を歴任し、商工経済団体などの指導・育成にもあたりました。
 このように、美唄市と縁の深い桜井家の人々が暮らしたこの建物は、北海道の建築史を知る上でも貴重なものです。

 オープンは5月1日〜10月31日の午前10時〜午後3時まで、月曜日、火曜日は休館となっています。
 お問い合わせは電話3−2185または2−5991です。

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