市内在住の山本宏一氏は、手作りの著書「美唄の碑」を7年がかりで制作しました。

 「美唄の碑」は、市内で中学校の社会科教員を務めていた山本氏が平成2年に退職後、7年がかりで、市内にある石碑一つ一つについて、写真、碑文、その碑の歴史的な背景を自らの足で取材調査し、掲載したもです。その数は合計146碑。

 山本氏は礼文島生まれ。昭和33年に美唄に赴任し、平成2年、美唄中学校の社会科教員を最後に退職。在職中に、小学校3年生の社会科の教科書である「びばい」、また、教育委員会発行の「改訂版美唄の碑」などの編集に携わったことから、美唄の碑について詳細に調べてみたい、との夢があり、退職後1年間はパソコンの勉強を行い、その後、6年かけて、市内の碑を1つ1つ訪ね、地域の方に取材を行った後、パソコンでの入力から印刷・製本まで全て手作りで行いました。

 著書では、「盤の沢町本町」の錦橋下にある石碑が明治36年で最も古く、当時水路を作った人々によるものとなっています。また、癸巳町奔美唄中ノ沢(ピパの湯ゆ〜りん館近くの雑木林)では当時、その周辺を開拓した人の石碑(父母像、約2m)が建立されており、開拓した人々の労苦を後世に伝えようとするこれらの碑、1つ1つを丹念に調査していきました。

 美唄の歴史を「碑」からさぐってみるのも面白いものです。
 1度読んでみたい、という方は、美唄市立図書館に2冊、美唄市郷土史料館に1冊ありますので、どうぞご覧下さい。
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