ミツのカナダ滞在記

第3回目 原稿
ウインドチル

  北海道旭川市で育った自分にはカナダの冬くらい何ともないだろうと思っていました。旭川市とオタワはほぼ同じ緯度。旭川市は雪が多く、−20℃を下回ることも年に数回。しかし、それは甘い考えでした。とにかくオタワは寒い。雪は12月12日にここ数年で1番という大雪が降りましたが、その日を除いてはそれほど雪は多くないです。しかし、気温はまだ12月中旬だというのに毎日−15℃前後。今(13日朝8時)ラジオを聞きながらこの原稿を書いているのですが、そのラジオによると現在−23℃。カナダでは実際の気温とは別にウインドチル(Wind Chill)と呼ばれる体感気温のようなものもいつも発表されます。その時の風の強さや湿度などを加味します。−10℃前後であっても場合によっては−30℃近くに感じることがあります。今朝も一度外に出ましたが本当に寒く(寒いというより冷たくて肌が痛い)たぶんウインドチルは−30度くらいあるでしょう。
  今までスニーカーを履いていたのですがさすがに耐えきれず、昨日ブーツを買ってきました。私の足は28.0cm(10インチ)と日本人の中では大きい方なのでなかなかいい靴を探すのは大変ですが(しかも足が悪いため軽いやつ)、カナダではサイズが豊富で自分の足にしっかりと合ったいい物を買うことができました。
  アイススレッジホッケーのハウスリーグはほぼ毎週行われ、日本との環境の差をとても実感します。日本には現在、北海道、八戸、東京、長野と4チームありますが、恵まれたチームで週に1回の練習だけで、試合は年にたった数回だけです。しかし、ここオタワでは40人ほどアイススレッジホッケーをしていて、3チームに分けリーグ戦を行っています。最低でも各チーム週に1試合(金曜日夜)、時には2試合(日曜日午後)できるときもあります。そして、そのリーグ戦とは別にジュニア(3歳から10歳くらい)の練習が毎週日曜日の午後、インターメディエイト(11歳から18歳くらい、中級レベル)が2週間に一度日曜日の午後に練習しています。カナダ国内の大会は年に1度か2度しかないのですが、今年は3月下旬にオンタリオ州ウインザーで全国大会があり、オタワでプレイしている選手の中から12人選び、オタワ・スレッジハンマーとして参加します。スレッジハンマーはカナダではダントツのチームだそうです。

2000年12月13日

永瀬 充

もどるもどる
ホームホーム